カーテン丈の話し

陽だまりにぽかぽか、風にぷるぷるのこの頃です。
今日はカーテン丈の話しを少し。

オーダーでお作りするときのカーテン丈は、床上1cmが標準丈ですが、
インテリア雑誌やファブリックメーカーの冊子などで、床にたらりとついた
丈の長いカーテンもよくご覧になられることでしょう。

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実際にお作りするときには、この”床にたらりの丈”が悩みどころでもあるのです。
ドレープもレースも”たらリ”? それともドレープだけ?

 

カーテン丈5
生地のやわらかさや硬さ、張り、柄、レール位置にも関係してきます。

先にブログでご紹介させていただいたS様邸では、リビングのドレープを標準丈
よりも長くお作りしタッセルで持ち上げていますが、カーテンを閉じると裾まわり
がかなりのボリュームになります。

S様は、ドレープは閉じることがなく、常に束ねてお使いになられることから
この丈で大丈夫でしたが、開けたり閉めたりと毎日のお使い勝手も、当然考慮
しなくてはなりません。

 
カーテン丈2
ほんの数cm、されど数cmです。
カーテン丈もまたお部屋作りには欠かせないひと役となるのです。
悩ましいときにはご相談を。
一緒に悩みましょう!

心華やぐトップフリルスタイル

カーテン上部の仕上げには、2倍ヒダやフラット、箱ヒダやギャザー、
ハトメやタブトップ、ゴブレットスタイルなどいろいろとあります。

今回、S様邸でお作りしたのは、トップフリルスタイルのカーテンです。
リビング1
トップフリルスタイルは、ギャザーの上部をフリルに仕上げるスタイルです。
リビング4
カフェカーテンでも同じように上部をフリル仕上げにすることがありますが、そのカーテン版
みたいなものです。

通常のギャザースタイルよりもぐんと華やぎのあるスタイルです。

窓幅よりも40cmほど大きな幅でお作りしているので、存在感のある上体に対して
バランスが取れるように、丈も床丈よりも12cmほど長くし、全体にボリューム感、存在感
のある仕上げにしました。
リビング2
生地はリバーシブルで使えるフジエテキスタイルの生地をそれぞれのお部屋に合わせて
選んでくださいました。

張りも光沢感もある生地なので、ギャザーを寄せたときのシワも陽の当たり具合によって
表情が変わるのも魅力です。

レースはドイツのファブリックメーカーJABのレースを使いました。
豊富な色数の中から、ドレープに合わせて色をお選びいただきました。

寝室はピンク系で。
寝室
レースはオーストラリアンシェードスタイルです。
ヒダで飾り過ぎず、少々控えめなウエーブがでるようにお作りしています。

S様がこだわられたのはリビングのカーテンスタイルだけではありません。
トイレもしっかり、かわいらしくフェミニンに仕上がりました。
トイレ
ツインシェードのドレープ裾は波型に、レースにはシフォンのリボンをつけて
アクセントにしています。

リビングの小窓はシングルシェードとレースの組み合わせです。
リビング小窓2
ドレープはポルトガルのファブリックメーカーALDECOの生地です。
リビング小窓1
生地表面に縦うねのあるとてもシックな生地です。
レースはJABのボルドー色を選んでくださったので、ヒダの重なりあう部分は
ボルドー色のストライプのように見えます。

仕事部屋の6つの小窓にお勧めしたのは調光ロールスクリーンのFUGAです。
仕事部屋
とても気にいってくださり、写真はないのですが、和室、階段ホール、キッチンの小窓にも
FUGAを付けてくださいました。

いろいろなスタイルがある中で、生地をご提案し、スタイルをご相談しながら、イメージ
する窓辺のお手伝いができてよかったです。

S様この度は本当にありがとうございました。