JAPANTEX2019 Windows Paradise

      

 

本当にしばらくぶりのブログです。

今年のJAPANTEX2019において、テーマブースのデザインを担当させていただいた記録として書きました。

 

 

インテリアファブリックス業界最大のイベント第38回「JAPANTEX 2019 INTERIOR TREND SHOW」(主催:(一社)日本インテリアファブリックス協会)が11月13日(水)〜15日(金)の3日間、東京ビッグサイト南1・2ホールにて開催されました。

令和最初の「JAPANTEX」は、「空間を装うインテリアファブリックス&デザイン」を開催テーマに、メイン企画として「インテリア・トレンド・スクエア」が実施されました。

これは3つの企画で構成されるもので、「Windows Paradise 2019」((公社)インテリア産業協会との共催)を中心に、ICと窓装飾プランナーのダブル資格者による生活提案展示「プラチナ世代の3つの物語」と題して3名によるデザイン展示が行われました。

その中の1ブースを私が担当させていただきました。

 

 

私が与えられたターゲット年代層は50代~60代の男性。そしてテーマは『旅』。

まさに、自分の年代と趣味を表現するにはうってつけの題材です。

今年の1月に旅したスリランカで訪れた、トロピカルモダニズムの先駆者ともいわれる『ジェフリー・バワ』の建築からインスピレーションを得て空間をデザインしました。

 

 

バワの建築に見られるテキスタイル使いは白と黒のモノトーン。

パターンだけでは無く、トリム・フリンジなどのアクセサリー使いでオリジナリティを表現しました。

腰壁はペイント仕上げ。アニースローンチョークペイントを使い、自分で塗装しました。

 

 

サイドフレームにブレードを使ったり、リボンを使い、ラインでデザインをあしらいアクセントにしてオリジナリティーを出しました。

レールは最新の天井埋込レールを使い、ピッチコードを使ったヒダを摘ままないウェーブスタイルにしています。

 

 

ネットのレース越しには 花が咲き乱れるオアシスのような水辺に鳥たちが集う、物語のワンシーンを切りとったような、幻想的な世界が拡がります。

 

 

今回の一番の見せ所は、ロートアイイアンをイメージしたバランスです。ポリエステルの再生繊維 東レのウルトラ スェードを使い、レーザーカットしてオリジナルバランスを付けました。

カーテンは左右を1.5対1の非対称に逆にバランスの左右を変える事で釣り合うように工夫しています。

 

 

床のタイルに見られる斜めの市松張りは、バワ建築の『ルヌガンガ』からのインスピレーション。

クッションも様々なテクニックを使い分け、マスタードイエローをアクセントにしています。

 

 

フレームワークは、自分がスリランカを旅して撮った写真からモノクロコピーしてアート風に飾りました。中央に飾った写真がジェフリー・バワさんです。

シェード付きのペンダントは自社ショップからの持ち込みを使いました。

 

 

もう一つの見せ所は、デジタルプリントの壁紙です。ジェフリー・バワのパートナーとして活躍されたアーティストである『ラキ・セナナヤケ』さんのアトリエを実際に訪れた時に提供いただいたデータの中の作品を大きく引き伸ばしてデジタルプリント壁紙にしました。

壁付の照明やデスクの配置などは、バワ建築のホテルからのインスピレーションです。

 

 

来場者の方にジェフリー・バワの建築を知っていただけるよう、デスクの上には書籍やバワが特集された雑誌を置きました。

 

 

そして第三の見せ場は、テーマの一つとしてクラフト感を表現するにチャレンジ。

リネン&ウールの生地を30cmにレーザーカットして、それを平織り状に自分たちで編み込んで作りました。「窓辺は機能的にふさぐだけではなく、飾って楽しむこともできる」というメッセージを込めています。

 

 

「難しいテクニックだけではなく、ちょっとした工夫でオリジナリティを表現し、オンリーワンの空間を作ることができます。」

このようなメッセージを込めて今回のブースデザインをさせていただきました。

そして、このような機会をいただけた (一社)日本インテリアファブリックス協会と(公社)インテリア産業協会の皆様に深く感謝いたします。

 

 

 

南青山「夢吉きもの」プロジェクト

 店舗改装のお仕事

弊社では、カーテンや壁紙などのインテリア販売だけでは無く、住宅のリフォームや店舗など商業施設のリノベーションのお仕事も承っております。

 

先頃完成しました店舗改装のご紹介をさせていただきます。

南青山2丁目にありますとある賃貸マンションの改装工事の仕事を、長年 弊社でやらせていただいております。

そのご縁で、今回1階にある空きスペースに店舗を作るご依頼をいただきました。

元々、倉庫だったスペースにモダンな着物を取り扱う店舗「夢吉きもの」がオープンしました。

ファサードの庇部分は鉄板で制作して取付ました。

色は日本の伝統色で茜色です。

店舗内側からの様子です。床はカラーモルタル仕上げです。

元々の様子はこんな感じです。

右側にある民芸雑貨店の倉庫として使われておりました。

 

それ以前は車庫スペースだったので。内壁面は仕上がっておらず、配管や構造体の鉄骨張りがむき出しの状態でした。

店舗の一番奥、にデザイナーズギルド社のリネングラデーションの生地でカーテンをお仕立てし、フォーカルポイントしています。

 

鉄骨部分の構造体はアクセントとして生かして、ペンダント照明と合わせてデザインされました。

建具はお施主さんがメキシコに旅をされた時に見つけた、古い框組のデザインを再現しました。下の写真がその時にいただいた画像です。

お施主様のお嬢様が一級建築士で、基本デザインを作っていただき、シェアオフィスのパートナーの衣笠直樹さんにプランを起こしてもらいました。

      

上の写真は改装中の様子です。

  

「夢吉きもの」青山店は、東京メトロ青山一丁目駅より徒歩2分の場所にあります。

日本フィスバさんのショールームのほど近くにあります。

どうぞ素敵なきものを探しにお出かけください。

 

ZIMMER+ROHDE 2016新作コレクション説明会

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 弊社のショールームPrime etoffe にて、プロの方々を対象としたドイツのブランド ZIMMER+ROHDE(チマー&ロード)新作コレクション説明会を開催しました。

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今回はドイツ本国から、エクスポートマネージャーMatthias Fuchs氏を招いて日本での販促マーケティングを担当すエルクリエーションの高田さんの通訳にて行われました。

参加していただいたのは、私の所属する(一社)日本インテリコーディネーター協会の理事の方々を中心とした錚々たる顔ぶれです。

チマー&ロードは、 1899年の創立以来117年に亘り「FineCloth-上質の生地」をコンセプトに、常に美しさと普遍性を兼ね備えたファブリックを作り続けているエディターです。

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今回の新作テーマは「アンサンブル」 芸術の世界における演出がインスピレーションの源となっています。

質感のの繊細なコンビネーション、個性的で美しい色展開、豊かで洗練されたデザイン、これらすべてが空間にハーモニーとリズムを持った世界観を生み出します。

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今回は、昨年Z+Rグループとなった同じドイツブランドの ADO のコレクションも紹介されました。

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Z+Rがハイエンドな高級ボリュームゾーンなのに対し、ADOはリーズナブルで多彩なコレクションを要し、使いやすいブランドです。

Matthias氏は、ドイツで道行く人10人に聞けば9人は知っていると言っていました。それ程ドイツ国内ではメジャーなブランドです。

だいぶ以前から日本に入ってきていましたが、あまり紹介されていませんでした。今回Z+Rの傘下になったことで、世界的に広まっていくことでしょう。

弊社でもレースを中心に多くのサンプルをご用意しております。

Z+Rのコレクションには、それ以外にも以下ののようなブランドがあります。

フランスのブランドはETAMIN(エタミン)・アメリカブランドのTRAVERS(トラバース)

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イタリアのブランドはardecora(アルデコラ)・イギリスのブランドはHadsoll Macknzie(ハドソルマッケンジー)

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このように、ヨーロッパ各国のブランドの特徴あるコレクションを其々のブランドで展開しているのです。

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セミナーの後は、Matthias氏を囲んでのワインと軽食をご用意し、懇親パーティーを行いました。

最後にみんなで記念撮影。日本での忙しい滞在のひと時を楽しんでいただいたようです。

ホームデコアでは、このようなプロフェッショナルの方を対象とした様々なセミナーを定期的に開催しています。

もちろん一般の方でご興味のある方のご参加も承ります。

龍生派 いけばな展へ

ゴルデンウィーク真っ只中ですが、皆さまいかがお過ごしですか?

今年は上手く休むと10連休になる方もいるとか・・・ うらやましい限りです。

私共のショールームPrime étoffe も明日からの3.4.5の3日間は暦通り休日とさせて頂きます。

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さて本日は、いつものインテリアとは違った話題です。

仕事をちょっと抜け出して、渋谷ヒカリエで行われていたいけばな展「RYUSEI IKEBANA JAPAN」に行ってきました。

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このいけばな展は、龍生派の130周年を記念して行われた壮大なイベントです。

いけばなと言えば花や木の美しさを花器に生けて表現する事をイメージしますが、こちらの流派はまるで現代アートの世界です。

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なぜ私がいけばな?と思われるかもせれませんね!

実は弊社のAさんが作品を出展しておりまして、せっかく近くですし、これは是非見に行かなければ・・・  ということで男一人出書けた訳です。

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しかし、行ってみるとものすごい人の数。渋谷ヒカリエ9Fの会場は人が溢れていました。

しかも、これが面白いというか素敵な世界。

いけばなの枠組を超えた美しいアートに感動しました。

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プロジェクションマッピングを使ったバーチャルリアリティーなインスタレーションにはビックリ。

まるで、メゾン・エ・オブジェのトレンドブースに来たような感じです・・・。

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この枯山水のような砂利には投影された錦鯉がまれで本物のように泳いでいます!

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かと思えば上のような正統派のいけばなもあります。

龍生派という流派は、明治23年に初代家元吉村華芸(かうん)という方が若干27歳で新しい文化が集う東京にて創流したそうです。

室町時代に様式が確立した立華(りっか)といのが上のような様式、そして、江戸維新時代に普及した従来の生花(せいか)と呼ばれるから、先に紹介した自由花という前衛的なものも加わり発展していったそうです。

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本当によい目の保養になりました。 やっぱり花を見るってこころが安らぎますよね。

インテリア空間にも、グリーンやアートワークが上手に配置されていると素敵な空間になりますよね!

それでは、私も明日から久しぶりの連休を楽しみたいと思います。

また、連休明けの6日からリフレッシュして頑張ります!  (^_^)/~

CASAMANCEの生地を使って椅子の張替え

CASAMANCE(カサマンス)の生地を使って椅子の張替えをさせていただきました。

実はこの椅子、御蔵の中で50年程眠っていた椅子なのです。

  

上の写真はお預かりした時の様子です。

お客様の経営する会社で昔使っていたこの椅子は、なんと48年もの間御蔵の中で眠っていたのです。

それが判明したのは、ひょんな事からです。

お預かりした時は、丁寧に新聞紙で包まれている状態でした。

その時剥がした新聞紙の日付がなんと昭和39年、そう東京オリンピックの開催された年。

何を隠そう私が生まれた年がこの昭和39年なのです! 年がばれちゃいましたね・・・。

そう私の年齢と同じ48年もの間、御蔵の中で眠っていたことが解り、びっくりしたのでした!

  

お母様から引き継いだものなので、ご依頼頂いたお客様が生まれる前からずーっと眠っていた椅子を甦らせることになりました。

既存の布を剥がしてみると、クッション材には藁が使ってあり、スプリングは丈夫で傷んでいなかったのでそのまま使うことにしました。

長年使われていなかったので、剥がした状態でしばらく藁をほぐしてしばらく乾燥させました。

そして、クッション性を増すために、ポリエステル綿を混ぜ合わせて座り心地にやわらかさを出すようにしました。

    

モダンなデザインの赤のカットベルベットはお母様のお宅の玄関用のチェアとして、マスタードイエローの無地と可愛いらしいドットのカットベルベットの物は、お嬢様のお宅のダイニング用にお納めしました。

約半世紀も昔の椅子が、現代的な生地に貼り替わり新しく蘇りました。

日本では、まだ椅子の張替えの文化はそれほど普及されていませんが、ヨーロッパでは、親から受け継いだものを大切に張替えて使っていくことがあたりまえなのです。

上質なものは、自分好みの生地で張替えて新しく甦らせて使っていただきたいものです。

海外のブランドのコレクションには、素敵な椅子用の生地が沢山揃っています。

是非お問い合わせ下さい。 お待ちしております!

 

 

 

英国ファブリックイヤー「素敵なお部屋作りコンテスト」入賞のお知らせ

マナトレーディングの主催する英国ファブリックイヤー「素敵なお部屋作りコンテスト」におきまして、当社からエントリーさせてい頂いておりましたお客様のお宅の事例が 特別賞を受賞致しました。

参加ご協力いただきましたお客様方には 心より御礼申し上げます。

昨年の「モリス ディスプレイコンテスト」の優秀賞に引き続き今年も賞を頂くことが出来ました。

これからも、海外の素敵な商品をより多くのお客様にお届け出来ます様努力してまいります。

ありがとうございました。

 
 

クリスマス カラー

選挙も終わって、年末も後残すところ2週間を切りました。

年末にかけて納品お届けのラッシュに追われる今日この頃です。

そんな中でも昨日はちゃんと選挙は行ってきましたよ!

 

しかし、この不景気と言われるご時世の中、お仕事をたくさん頂いているってことは本当にありがたいことです!

さて、本日はそんな中で最近お納めした、来週に迫ったクリスマスの雰囲気の赤を使った事例を何点かご紹介します。

相変わらず人気の高いBORAS Malaga(マラガ)です。

クリスマスツリーの背景にピッタリですね!

奥の出窓には、ウッドブラインドを合わせています。

ナチュラルな素材感がカーテンとも相性がとても良いのです。

コットン素材のカーテンにもひと工夫。

ご自宅での洗濯を考慮して、仕立てる前に湯通し加工をしています。

こうすることで、お洗濯による収縮を抑える効果があるのです。

また、日焼け防止の対策として同素材の裏地を付けて仕上げています。

 

こちらも暖かみのあるチェックの柄です。

メイドインベルギー。フジエテキスタイルのタフタコレクションよりのチョイスです。

赤のキャベ(敷物)に合わせてシェード(右)とカーテンでコーディネートしました。

中央下にワンチャン(コーギー)の耳が写っています (^^;)

 

最後はぐっとゴージャスに・・・。

先日のブログでご紹介したモリスのシルクエンブロイダリーのカーテンにバランス(上飾り)を取付けました。

縦糸に赤を使ったシャンタン生地を使ってカーテンの赤に負けないようなコントラストを付けてみました。

半分おまかせでしたが、お客様にも大変喜んでいただきました。 次はこれに合わせて敷物をご提案することになっています。

 

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さ〜 年末までのラストスパートがんばるぞー (^O^)

海外ブランドのコーディネートブックを使って・・・

以前にも何度かご紹介していますが、海外のサンプルブックは日本の物とは形が異なります。

こちらはイギリスはハーレクイン『TEMPO』のコレクションブックです。

色のテイストごとに、プリントや刺繍、無地などコーディネート出来る素材ごとに分けられています。

今回は、将来的には間仕切って2つの部屋としても使うことの可能なフレックスウォールを採用したプランに、このコレクションを使ってコーディネートしてみました。

こちらは、新築分譲住宅の2Fの子供室です。

この窓と窓の間に間仕切りを建てて、将来的には2つに分けることが可能になっています。

同じサイズの窓でしたので内側にサークルの柄、外側にストライプの柄を配置してみました。

3連のスリット窓にも同じようにアレンジしました。

こうすることで、遊ぶ心のある可愛いらしい空間になりました。

このように、海外ブランドのコーディネートブックは、同空間での様々な組み合わせが楽しめるように色やテクスチャーによって分けられています。

生地を構成する様々な色の無地や、同じトーンの色調の刺繍のものなど、これらを上手に使ってカーテン以外にも、椅子張りやクッションなど様々なエレメントにアレンジすることが出来るのです。

こちらは、同じお宅の寝室のアレンジです。

落ち着いたダークな配色で、シェードに採用したサークルの柄を絵のように見せることを意識しました。

そして、レースのストライプの出方を縦横に変えることでそれぞれのスタイルの良さを引き出しています。

カーテンは、縦方向の柄を生かし、シェードは横にすることで生地に性質を生かし、きれいにたたみ上がるようにしたのです。

このように、ちょっとしたアレンジで、オリジナルな空間をさりげなく演出してみてはいかがでしょうか。

海外のコーディネートブックには、それらの多くのヒントが隠されているのです。

 

 

 

ハンターダグラス スカイライン 

久々のブログ更新です! (^_^;)

気が付けば11月も残すところあとわずか数日・・・ 早いものです。

最近は年末に向けて駆け込みのお客様の引き合いを大変多く頂いております。

大変ありがたいことですが、海外製品の場合、年内の受注の締め切りが第2週の12/8(土)頃までになるサプライヤーが殆どです。

年内に納品をご希望されるお客様は、お急ぎ頂きます様 お願い致します。

さて、本日はハンターダグラスの『スカイライン』をご紹介します。

実は、本日ご来店を頂いたお客様の最初のご連絡は、タイのバンコクからでした。

海外の駐在から日本に帰国され、ご新居にご検討されていたのがこの『スカイライン』だったからなのです。

リビングのL型の総ワイド7.3m程の開口部に取付ける予定です。

スカイラインは2007年にアメリカで販売されて以来、その独創性で人気を誇る大開口をシャープに演出するコンテンポラリーなデザインパネルです。

   

【製品特徴】

 

◆ヘッドレール連結設計により、最大幅約9.7mまで製作可能です。

◆2チャンネル・シングルトラックシステムにより、無数のパネルを1本のヘッドレール内に納めることが可能です。

◆ボトムウェイトを連結させることにより、スムーズな開閉操作を実現しました。

◆パネルの取付け位置を右側手前、左側手前から選択可能。光とプライバシーのコントロールができます。

 

パネルスクリーンに似ていますが。1本のレールに納められるので、大きな開口部でも細かいパネルの割り付け数で納めることができます。

バーチカルブラインドのようにスラットの開閉は出来ませんが、引き戸のような感覚でお使い頂けます。

 

リビング以外の窓にはこちらの『デュエット』を予定しています。

上の写真は、戸建て住宅の屋上への出入り口に取付た事例です。

これからの季節、開口部からの冷気の侵入を抑え、抜群の断熱効果を発揮します。

    

表面の凹凸感のあるテクスチャーはデザイン性にも優れ、ハニカム構造が2重になったアーキテラエランのシリーズは、夏に涼しく冬に暖かい省エネ効果に優れたシェードです。

シンプルモダンな空間に合わせてみてはいかがでしょうか。

 

モリスの壁紙とカーテンでコーディネート

イギリスの伝統的なコレクションであるウィリアム・モリスのコレクションは、MORRIS&Co のブランドで日本でも長く愛され続けいています。

そして昨年の2011年に創設150周年を迎えました。

この重要な記念の年を祝うべく、発売されたのが『Morris Archive Collection(モリス・アーカイブ・コレクション)』です。

      

本日は、そのアーカイブコレクションを使ってカーテンと壁紙をコーディネートした事例を施工の手順を見ながらご紹介します。

今回ご依頼を頂いたのは寝室の改装です。壁紙を張替えてカーテンを掛け替えます。

 

上の写真は、施工前の様子。一般的な白のビニールクロスに遮光のカーテンが掛っていました。

まず初めに行うのは床面の養生です。クロス工事は剥がす時の埃や、パテの粉が舞うのでフローリングのサネの部分に入り込まないようにしなければなりません。

続いて既存のクロスを丁寧に剥がします。この時になるべく下地を傷めないように注意します。

そして、コンセントプレートや器具類の外せるものは全て取り外します。エアコンなどの脱着には、専門の業者が必要なので、今回はカバーのみ外しました。器具が付いたままの施工は大変ですが、仕上りの見栄えには支障ありません。

パテで下地を平坦にならします。この時に既存のパテの後は剥がした時に残る裏紙が後から浮いてくるので、この部分を重点的にリーフォーム用の専用のパテを使いながら調整します。

パテが完全に乾いたら、サンドペーパーを掛けて下地の段階は完成です。

柄の出方を考えながら割り付けをして貼っていきます。輸入の壁紙の多くは紙質系ですので、乾いて硬化してしまわないように気を付けますが、ある程度湿気を含んで壁紙が膨張しするまでオープンタイムを取ることも重要です。

 

ジョイント部分はゴムのローラーを当てしっかりと圧着します。

この継ぎ目を如何にして目立たなく仕上げるかが職人の腕の見せ所です。

 

 

 

 

入り隅が後から捻じれたり浮いてきたりしないように、しっかりとへらを当て形を整えていきます。

この時に柄の連続性を考え、どこかで合わなくなる柄をどこで止めるのか考えます。

仕上がってしまうとお客様はあまり気にならないかもしれませんが、この辺が美しく見せる為の職人としての拘りなのです。

壁紙に糊を付けるのには、このような自動の機械を使います。

左側に電子式のカウンターが付いていて、必要なメーター数だけをロールから引き出してくれます。

もちろん手を使ってローラーで付けることもできますが、プロの職人はこんな風に。

これでしたら均等に糊が付き、その量も材料に合わせて調整が可能です。

 

 

それでは、仕上りをご覧いただきましょう。

 

カーテンでお使い頂いたのは、『マリー・イザベル』Mary Isobel (circa 1890s) です。

深紅のシルクの地に ジョン・ヘンリー・ダールのデザインで、渦を巻くアカンサスの葉と花が描かれています。

裾部には可愛らしいボールフリンジをアクセントとして取付けています。

 

 

全体的な壁紙は、『マリーゴールド』Marigold (1875) を使いました。

モリスがファブリックと壁紙の両方で制作した数少ないデザインのひとつです。

主役の深紅のカーテンとのコントラストを意識しました。

 

出窓のカウンターの背面部分をアクセントにして 『ピンパネル』Pimpernel (1876) を貼りました。

鏡面対照に描かれた、荒涼としたイメージの風に吹かれた花のパターンは、モリスの素晴らしいデザインの典型的な例の一つです。

こちらも主役のカーテンの色との統一性を意識して配しました。

右側の窓は、側面が見えてしまっていたので、レールをカーブレールに取り変えてリターンのような仕様にして横からの見栄えをよくしました。 右側にマグネットを付けて奥に開閉するようになっています。

 

カーテンのポイントは、裾部のフリンジと装飾タッセル。裏地もゴールドを使っています。

ご年配の奥様の寝室が華やかで明るく変わりました。

現在、追加でご依頼をいただいた上飾り(バランス)と照明器具をプラン中です。

完成しましたら、HPの施工事例で改めてご紹介させて頂きます。