カーテンの価格を考える

カーテンを選ぶ段階になって「もう、あまり予算が残っていなくて・・・」という話しをよく聞きます。

新居を購入されたり、お引越しされたりと、多くの出費が重なり、いざオーダーカーテンの見積りを取ってみたら、予想外に高いものでびっくりしてしまうものです。

それでは、どこでカーテンを購入すればよいのでしょうか?

同じものなら安く買った方が良いのでしょうか?

カーテンのお値段は本当にピンからキリまで様々なのです。

生地のお値段は、1m当たり500円のものから30,000円以上のものまで、ものすごい金額の差があるのです。

新聞折り込みのチラシ広告で2枚で2,980円のカーテンを見つけてこれで済ますののも1つの方法です。

また、通販やインターネットでは60%OFFで売られているのを購入できる時代です。

しかし、このような価格マジックには理由があるのです。

その仕組みは様々ですが、日本における商品の流通の過程にも要因があります。

昔は、商品の生産から、お客様に実際に販売されるまで、多くの流通過程を得ていました。

以下のようなフローです。

素材メーカー → 商社 → 織布メーカー → ブランドメーカー → 問屋 → 小売店 → お客様

ブランドメーカーが定価を決めます。  そこには様々な経費がその価格に反映されます。

一昔前は、問屋さんが工務店さんにカタログを持っていき、その工務店さんが小売店さんに発注して、ようやくお客様の元に届くようなこともありました。

ですから、定価を設定するブランドメーカーは、高めに設定してそれぞれの過程でのマージンが抜けるように定価を高いものに設定していたのです。

それが、現在、図の一番左側の素材メーカーが商品を製作し、インターネットで直販したり、小売店が経費を掛けない為に無店舗でサービスをそぎ落として販売したりすることで、

値引き率だけをアピールしたりして、お客様に伝わる価格がバラバラになってきてしまったのです。

そもそも、新柄のプロパーの商品が60%OFFなんていうのはどう考えてもおかしな話です。

当社がメインで取り扱っている海外ブランドの商品の流通は、もっとシンプルなものです。

海外メーカー → 国内代理店 → 小売店 → お客様 

というのが主な流れです。販売店が独自の仕入を海外と行ったりしているところもあります。

海外メーカーの商品は、消費者に向けた解りやすい値段の設定を行っておりますので、あまりお値引は出来ないものなのです。

国内のメーカーでもこのような値段の設定を行っているブランドもあります。

消費者の方は、このお値引率の価格マジックに惑わされないことが大切です。

しっかりとした提案と採寸、縫製の技術、そして取付けのスタイリングがあってこそ商品としての価値が成り立つからなのです。

そして、産地やブランドだけにこだわるのではなく、その商品自体の価値を見極めてセレクトする判断力が必要になってきます。

日々、新しい情報を取り入れ、星の数ほどある商品の中から、お客様のご希望するご予算の中で、イメージを具現化させる提案を行うのが、私たちプロのコーディネーターの役目だと思っております。

☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪☆。・。・♪ ☆。・。・
 
子供の頃見て印象に残っている映画『風と共に去りぬ』のワンシーンです

You Tube

風と共に去りぬ Gone with the Wind (カーテンでドレスを)

RUBELLI(ルベリ) SAHCO(サコ) 新作発表会

インテリアテキスタイル界において最上のデザインと品質を誇る2大ブランド『RUBELLI』(ルベリ)と『SAHCO』(サコ)の新作発表会に行ってきました。サコの新作プレゼンテーションは、何度か訪れたことはありましたが、今回はルベリから社長のニコロ・ファバレット・ルベルさんが来日され自らプレゼンするとのことで楽しみにしていました。

東京で行われた16:30からの第2回の部に参加したのですが、200人を超えて立ち見の人まで出る盛況ぶりでした。

ドイツ・ニュルンベルグに拠点をもつサコ社からは、輸出部門マネージャーのヘンドリック・ドライヤーによるプレゼンが行われました。

何度か来日されこの雰囲気にも慣れているようで、時折日本語のジョークも交えながら新作のファブリックを紹介してくれました。

「サコ」の新作は、クラシックなデザインを現代的色使いでモダンに表現したものから、リバーシブル使い、トレビラCSを使ったもの、42年のロングセラー商品の新色などなど、幅広いレンジのデザインを披露。

一番盛り上がるのはやはり奇才『ウルフ・モーリッツ』の新作です。彼曰く、ファブリックの嫌いな人の為のコレクション・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

透過性のあるプラスチックから、スペインにインスパイアされ「Matador」「Flamenco」といった新作が今年も楽しませてくれました。

写真は、透明感のあるシアーに大胆な花柄をアップリケしたデザイン。フライングフラワーとうフレーズで表現していました。

「どなたか、この生地でウェディングドレスを作ったら写真を送ってください!」と(笑) 盛り上がっていました。

続いてはルベリ。1858年ヴェネチアに創設されたルベリ。ダマスク、ランパス、ベルベットといったルベルが生み出す最高級テキスタイルの創造源は中世期ルネッサンスまで遡ります。

写真右側がルベリの名を持つ5代目社長のニコロ・ファバレット・ルベリさんです。ルベリは会社でありながらファミリーです。といかにもイタリアらしい表現で自社を語っていました。

拘りにこだわり、自ら工房を持ち、最高級のベネチアンシルクで表現される伝統的なデザインから、「アルマーニ・カーサ」とコラボした、9月には発表される斬新な新作を披露してくれるなど、すばらしコレクションを堪能させてくれました。

 

 

コレクションBOOKも重箱のようなケースに収まっています!

発表会後の、カクテルパーティーはあまりに女性率が高く居心地が窮屈だったので早めに抜け出し、同業仲間の男4人で「男子会」!!

話題は「サコとかルベリとかってどうやって売ればいいの!」で盛り上がりました。

お酒に後は、代官山にある、おしゃれなブックカフェ蔦谷でお茶して酔いをさまして帰りました。

これがとっても楽しかった・・・(笑)

失敗しないカーテンの選び方

お客様からのご相談でよくお伺いするフレーズがあります。

新築の何もないお部屋の伺った時に、『この部屋にどんなカーテンが合いますか?』ということです。

また、お電話でご相談を頂いた際に、『壁はオフホワイトの無地のクロスで、床はフローリングなんですけど』など・・・

答えは・・・『何でも合います!』言い方を変えると、何もない今の状態でしたら『何にでも合わせることができます』ということなのです。

カーテンはインテイアを構成する1つのパーツにすぎないのです。

しかし、お部屋の多くの面積を占めるカーテンは、逆にそのお部屋に与えるインパクトは大きなのものとなります。

ですから、カーテン選びは慎重に行っていただきたいものなのです。

そこには、住まう方のライフスタイルがあり、どのような家族構成で、どのような趣味、嗜好を持ち、お住まいに対しどのような希望をお持ちなのか?ということからお聞きしていかなければなりません。

床、壁、天井、家具調度品、照明など全体のバランス感覚、様式、色、柄、テクスチャーなどすべてを含む調和のとれたコーディネートが基本となります。

部屋の使用目的、窓の面する位置(南向きか、西向きか、道路に面しているか、家が隣接しているか)なども考慮しなければなりません。

窓辺に映える美しいカーテンは、そこに住む人に心地よい安心感と安らぎを与えてくれます。

欧米では、窓装飾はその家のシンボルであり、そこに住む人の人柄、教養のバロメーターともいわれています。

季節によって、あるいはホームパーティーなどでカーテンを架け替えるなど、どの家庭でもスペアを持っており、カーテンの架け替えも6年未満で70%という極めて高いアンケートの結果も表れているのです。

ウィンドウトーリートメントによるファッションコーディネートを、ぜひ消費者の方々に知っていただきたいのです。

(株)トミタ 新作発表会

こだわりの輸入壁紙やファブリックを取り扱うディストリビューター「株式会社トミタ」の主催する新作発表会に行ってきました。

写真はトミタさんの所有する『池田山サロン』の様子です。 

このサロンと、京橋にあるショールームを使い、3日間6部の構成で発表会は行われました。

私は、ショールームでの夜の部に参加したのですが、画像は当社のコーディネーターが撮影したものを借りてご紹介します。

夜の部に行くと、海外のショールームと同じ様にシャンパンがふるまわれます。

そして、ほろ酔い気分で一通り新作のコレクションを紹介してもらった後、1月の『パリ デコオフ』での映像を見ながら解説してもらうのです。

写真はフレンチブランド『マニュエルカノヴァス』のプリントのコレクションです。

何とも色が多彩でキャッチーなシノワズリー柄です。

こちらも同じ『マニュエルカノヴァス』のシルク地にビスコースでプリントされた、いかにもフランスらしい華やかなファブリックと、トレンドのナチュラルなイカット柄のコレクションです。

こちらは、昨年からトミタのコレクションに加わったアメリカのブランド『ラーセン』のコレクションです。日本の文化からインスピレーションを受けるジャック・ラーセン氏の監修するコレクションは、シックでモダンでありながら、日本の住宅にもとても合うのが特徴です。

こちらは、私が今回一番気に入ったイギリスの『ゾファニー』のコレクションです。

トラディショナルなデザインと落ち着いた色彩を基調にした、英国のエスプリを感じさせるファブリックを揃えています。

しかも、難燃素材のトレビラCSのコレクションでありながら、お値段も比較的リーズナブルで使いやすくなりました。

こちらは、フレンチブランド『ルリエーブル』より昨年から出されているファッションブランド『ソニア・リキエル』の第2弾のコレクションです。

『デザイナーズギルド』からの『クリスチャン・ラクロア』もそうですが、近年はファッションとインテリアとの境がなくなってきています。

ワインやおいしいカナッペをいただきながら、社長の富田さんと海外ブランドに対する熱い思いを語り合いました。

同感するのは、海外にはこんなに素晴らしい商品があふれている・・・。この素晴らしい商品を日本の皆さんにご紹介していくことが私たちインテリアに携わるものの役目なのだと。

(株)トミタでは、コレクションBOOKの10間貸出しサービスを行っています。

ショールームにお越しいただけない方でも当社にお申し付けいただければ、最新のコレクションBOOKをもってご自宅までお伺いいたします。

どうぞお気軽にお申し付け下さい。

ハンターダグラス ファセット・シェード

ハンターダグラスのファセットシェードを展示しました。

  

ファセット・シェードは、自然光とプライバシーを柔軟にコントロールする画期的なシェードです。

ベインの開閉は、コントロールチェーンでベインを僅かにスライドさせるだけの簡単操作です。

左が閉めた状態。右が開いた状態です。

ファブリックを開けた状態でも閉めた状態でも昇降操作が可能です。お好みの位置で光とプライバシーをコントロールできます。

ファブリックには、難燃ポリエステル「トレビラCS」が使用されています。

以前は海外生産により1か月余りの納期が掛っていましたが、国内生産に変わり納期も短縮され使いやすくなりました。

余談ですが・・・ 今私がはまっているドラマ「最後から二番めの恋」のカフェ「ながくら」のセットとしてこのファセット・シェードが使われていました。

発見してなんだか嬉しくなりました! 

普段あまりドラマは見ないのですが、演じる主人公の年代がまさに同年代で良く解ってしまうんですよね  (^_^)/~

クリスチャン・フィッシュバッハ『ボウモンド』その2

先日も1件ご紹介しました「クリスチャン・フィッシュバッハ」の『ボウモンド』をまた違うお客様宅に納めてきました。

今回は、お嬢さんのお部屋のアクセントとしてお使いいただきました。スモーキーな赤の色とのコントラストがとても相性がいいですね。

ベットカバーもお作りしました。可愛らしいピンクの花柄はフジエテキスタイルのワールドファブリックよりセレクト。『ポンポンマム』です。

実は、このように間仕切りのスライディングドアを閉めた時の透け具合を考えてこの場所に取り付けたのでした。

階段室には、マリメッコ『Kulkue fabric』のファブリックパネルも飾られ、お子様たちの成長を見守る、素敵な空間になりました。

高所作業の足場掛け

天井高さが5m以上もある吹抜けの高窓にローマンシェード取付ける為、室内に足場を組むことになりました。

厄介なことに、スケルトン階段の上や、造作家具の真上に窓があって、足場を組むのにとても大変なのです。

この難しい作業をお願いしたのは、「とび職」の方々です。

建築現場の職人の間では、高所を華麗に動き回る事から「現場の華」とも称されます。

ニッカボッカーに地下足袋の出で立ち、はきはき、テキパキしていて本当にかっこいいのです!

おかげさまで、高所の取付作業も安全に無事に終了しました。

色々な人の力によって現場って成り立っているんですよ!

『シナサンド』の売れ筋の生地見本が入荷します!

今週も雪が降ったり、もう3月だというのになかなか春らしい陽気とはいえませんね!

春を先取りし、さわやかなイメージの北欧ブランド『シナサンド』の売れ筋の生地が入荷します。

 

 スウェーデン発祥の200年以上の歴史を持つ、洗練された北欧モダンデザインが特徴のブランド。ファブリックにおいては光のコントロールを重要な要素とし、透過性のある斬新で大柄なデザインや発色の美しさを得意としています。

      

妥協のない明確なデザインポリシーのもと、常に新たなデザイン・色・テクニックを追及し、開発に対する姿勢やワークマンシップを持ち合わせたブランドです。その優れた技術は数々の賞を受賞するなど、国際的にも注目を集めています。

今回は、ディストリビューターのリサーチを元に売れ筋情報を得てセレクトしました。 透け感美しい横ストライプのシェア、麻素材のカラーストライプ、コットンの幾何学プリント、そしてダブルフェイスのしなやかな生地です。

どれも春らしいさわやかな印象のコレクションです。